番号 | c5 |
分野 | 鋼構造の塑性域の挙動と終局強度 |
タイトル | 振動台試験で得られた実大柱梁接合試験体の破面解析 |
著者 | ○竹内悦男(物質・材料研究機構 評価研究グル一プ) 蛭川 寿(物質・材料研究機構 評価研究グル一プ) 松岡三郎(物質・材料研究機構 評価研究グル一プ) 山田 哲(東京工業大学建築物理研究センタ一) 松本由香(横浜国立大学大学院工学研究院) |
概要 | 阪神・淡路大震災では鋼構造物に脆性破壊が生じたことから、鋼構造物に対する靭性評価法の開発は一つの課題となっている。本研究では、SM490A鋼の実大柱梁溶接接合試験体を用い、これに阪神・淡路大震災の記録地震波を模擬した荷重を与える振動台試験を温度と速度をパラメ一タにして実施し、得られた試験体破面の解析を行った。その結果、最大速度60kine、温度60℃では全面延性破面となった。しかし、最大速度100kineの下では高速変形の影響により、さらに30kine+45kine+45kineの下では繰返し塑性変形による靭性低下の影響により延性/脆性破壊遷移が起こった。最大速度60kine、温度26℃の下では、温度低下による材料靭性低下のため延性/脆性破壊遷移が起こり、ほぼ全面脆性破面となった。また、これまでに得られているシャルピ一試験片のような小型試験片を用いた研究から、延性き裂深さは材料の靭性挙動に対して極めて重要なパラメ一タになることを示したが、これを元に、得られた実大試験体の延性き裂深さから実大試験体の靭性値を評価する。 |
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